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賃貸で原状回復OKな壁を作ってみた話(反省点あり)

DIY

以前住んでいた賃貸マンションで、既存の壁の前に新たに壁を作った話。
原状回復できるように試行錯誤して完成したのですが、大きな反省点が。。。
注意喚起と反省の意味も込めて記事に残しておきたいと思います。

既存の壁の前に新たな壁を作りたい

以前住んでいた賃貸は、いわゆるビンテージマンション。バブル以前に建てられた高級マンションで随所に見られるレトロなデザインがいい感じで気に入っていたのですが、築年数が古くところどころ気になる部分がありました。

DIY前の壁

入居した際、特に気になった壁がコチラ。
天井近くに梁があり、その下には温水を通すための配管カバーが目立ちます。
壁にはテレビの配線があるのでテレビを置くにはこの壁際ということになるのですが、テレビを見る度に配管カバーが目に入ってきますし見た目もアレだし、とにかく邪魔です。

さらに壁は石膏ボードではなくコンクリート壁のため、賃貸の味方ニンジャピン(刺し後が目立ちにくく賃貸の壁におすすめの押しピン)も使えません。

ということで
配管を隠すために原状回復可能な壁を作ることにしました。

壁の下地になる柱を設置

DIY前の壁

いろいろ考えた結果、配管の前には角材を立てるくらいの隙間があるので、床から梁の間に角材の柱を突っ張り、横方向に角材を入れて格子状の土台を作成して、上からベニヤ板を貼ることにしました。

柱を突っ張るには2×4材を使って柱を建てられるディアウォールラブリコなどがありますが、とにかく“安価に抑えたい”という安易な考えで、安い角材にボルトとアジャスターを取り付けて突っ張り式の柱を自作することにしました。

ボルトとアジャスターを使ったネジ式突っ張りは、定期的にネジが緩んでいないか点検することが必須です!

ボルトとアジャスターを使って突っ張る方法を考えたものの、ネジを定期的に締めるなんて頭になかった私の失敗談が以下に続きます。
「角材」と「金具」を使って考えたのがコチラの方法。

アジャスターの取付け
角材の枠組み

縦の柱を立てて横方向にも柱を組んで土台を作っていきます。
(上から貼るベニヤ板のサイズにあわせて、ベニヤ板の継ぎ目部分に柱が来るように組んでいます)
後ろの壁と角材の間に空間ができるので、壁と柱の間にも短くした角材をかませて土台がズレないようにしてみました。

この土台にベニヤ板を貼る際、上部の突っ張り金具部分をオープンにして、定期的に金具を締められるようにしていればこの方法でも良かったのですが。。。

注意:ボルトとアジャスターの突っ張りは定期点検が必須

自作の突っ張りは安価に抑えられますが、時間とともに突っ張り金具部分は緩んできます
定期的に締め付け金具部分をチェックして締め直しが必要です。

オリジナルで設置したこの柱。ネジが緩みやすいなど考えもせず、
前面をベニヤで覆い3年ほどそのままにしていた結果、
柱4本中2本が天井についておらずスカスカ状態でした。(3年の間に1度、震度3くらいの地震があったので、そのときにスカスカしてしまったのでしょうか。。恐ろしい。。。)
幸い壁が倒れてくることはありませんでしたが、倒れていたらと考えるとゾッとします。
点検なしでも一応、残りの柱2本は辛うじて突っ張りの役目を果たしていたようですが怪しいものです。
木材は縮んだり膨張したりを繰り返すので、定期的なネジ締め直しは絶対不可欠だったのです。
製作コストを抑えられても事故になったら元も子もないですから。

ベニア板を貼って壁を作る

出来上がった柱にタッカーでベニヤ板を貼っていったのですが、

角材の枠組み

締め付け金具部分を隠したい(大間違いポイント)ということで、上部の壁部分までベニヤ板を貼ってしまったのです。
原状回復できるように壁にマスキングテープを貼り、その上に両面テープでベニヤ板を固定する(ベニヤ板の下部分は柱に固定)という雑な方法ですが、締付け金具部分は隠れました。

角材の枠組みにベニヤ板の貼り付け

完全に金具部分が隠れました。金具にアクセスできないので完全NGですが、この時は目立つ配管(両サイドの配管は仕方ないとして)を隠すことができ満足していました。。。。

注意:ネジ式の突っ張り金具は隠してはいけません!

この状態だと突っ張り部分の金具を確認することができません。定期的にネジを締められないのでネジが緩み放題です!とっても危険!(3年間で4本中2本の柱が突っ張らずスカスカ、他の2本も心もとなかったんですから)
締め付け部分はアクセスできるように開けておくべきでした。
とても危険なのでネジ式突っ張り系の器具を使う際は、定期的にネジが締められるように設置しましょう。

壁を塗って完成

NGポイントはありましたが、とりあえず完成までの様子も一応駆け足で。

パテと養生

ベニヤの繋ぎ目をパテで埋めて
マスキングテープとマスカーでしっかりと養生してペンキ塗り。

ペンキ塗り

ペンキはベンジャミンムーアペイントさんで色見本を参考に、その場で調合してもらいました。
予定ではもう少しオレンジっぽくするつもりだったのですが思ったより茶色になりました。(色見本だけで選ぶの難しいですね)
ちなみに店舗で調合してもらう際、ペンキの艶も調節できるとのことでエッグシェルという艶なしバージョンにしてみました。
この艶なしバージョンを塗ると、チョークでお絵描きしても濡れたタオルで拭き取ることができるという黒板のような壁にすることができます。

施工後の壁

できあがった壁にモロモロ設置して完成。

以上、駆け足ですが過去のDIYのご紹介でした。
安全性が充分に考慮されていなかったので色々反省点はありますが、当時はこれで満足してました。
本当に事故がなくてよかったです。

賃貸でも柱を建てたい場合は、2×4材と専用器具を使うのが安全。
定期的なネジ締めとかメンドクサイという場合はバネ式のディアウォールがオススメです。
ディアウォールは壁面にくっつけて使用する必要があるのと、ソケットに出っ張り部分があるのでソケット部分を板等でカバーして隠すことはできませんが、バネ式なので定期的なネジ点検が必要はありません。

アジャスターの形がシンプルで設置時にスマートな見た目なのはラブリコ。ラブリコであれば壁面でなくとも設置可能ですし、板でカバーしてアジャスターを隠すこともできます。定期的にネジの緩みをチェックする必要があるのでアジャスターを完全にカバーするのはNGです。

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幸い退去まで事故は起こりませんでしたが、この経験から生まれた反省点は
専用の突っ張り器具を使う
オリジナルで突っ張り部分を自作することもできますが、自信のない方はラブリコなどの突っ張り専用器具を使うほうが安全です。とってもお手軽ですしね。
柱を立てる際は垂直に立てる
当たり前ですが柱は垂直に立てて、突っ張らないと危険です。水平器を使ってきちんと垂直をだしましょう。
柱を突っ張る器具(ネジ)は隠さない
これが一番のポイント。隠してもネジを閉められる状態を作ることが大切です。
突っ張り部分のネジを定期的に締める
ネジは緩むもの。安全のために定期的な確認はマストです。
■ベニヤ板は広い面積のものを使用したほうが仕上がりがキレイ
格安だったので面積の狭いベニヤ板をまとめて購入したのですが、できるだけ大きめのベニヤ板を購入すべきでした。
壁紙を貼ったり漆喰を塗ったりする場合は問題ありませんが、今回のようにペンキで塗る場合はベニヤ板の継ぎ目が目立ちます。さらに枚数が多いことで作業工数も増えます。

他にも反省点はありますが、大切なのは安全性!
現在では柱を立てる時は、目につきにくいところや手が届かない部分にはバネ式のディアウォールを、スマートに見せたいところにはラブリコといった具合に使い分けています。
毎回の掃除のついでにラブリコのネジ締めをするようにしているので、緩み対策も万全です。

みなさんも柱を突っ張った際のネジの緩みには十分お気をつけください。
以上、過去のDIY失敗談でした。お付き合いいただきありがとうございます。

S.J.

S.J.

1人と1匹で気ままな賃貸暮し。 素人ですが賃貸でもできるDIYに挑戦中。 とにかく1人で行動するのが大好きなおばさんによるBLOGです。

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