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アラジンストーブ(ブルーフレームヒーター)の掃除方法
本格的な冬がやってくる前に、アラジンストーブを掃除しました。
きれいなブルーフレームを出すためには、必ずメンテナンスしてあげましょう。
アラジンストーブについて
レトロな見た目で人気のアラジンブルーフレームは、イギリスのアラジン社が1930年代に生み出した石油ストーブです。
少しずつ改良を加えられていますが、基本的なデザインは90年以上そのまま。
完成されたデザインは、どんな場所にも馴染み、末永く使用できる名品です。
ブルーフレームとは、燃焼部の炎がきれいな青色になることから名付けられました。
酸素が十分に供給されていると青い炎になりますが、ホコリやスス、タールなどが付着すると、炎の形がガタガタになったり、赤い炎混じりの状態になります。
こうなると灯油の燃費も悪くなり、炎の状態も均一ではないのでススや煙が出たりします。
炎の状態を観察して、日頃からこまめに掃除してあげることで、きれいなブルーフレームを保てます。
先日、シーズン到来前のガッツリ掃除を行ったので、その手順をまとめてみました。
シーズン中の日頃のメンテナンスについては、別投稿でまとめる予定です。
アラジン ブルーフレームの掃除
本来なら冬シーズン終了後、ストーブを片付ける際に行っておくと良い作業なのですが
「後でやろう」と簡単な拭き掃除だけしてカバーを掛けておいたら冬が来てしまいました。。。
(後でやろうはバカヤロウとはよく言ったものです)
掃除のために用意した道具
掃除に使用した道具がこちら
- 手袋 = ススなどで汚れるので手袋があったほうが良いです
- ぞうきん = 端切れや不要になったタオル等
- ブラシ = 使い古しの歯ブラシ等でもOK
- 綿棒 = 細かい部分の掃除に
- スポンジ = 内炎板や外筒をゴシゴシこすって汚れを落とします(金たわしが使いやすい)
- 重曹 = 水に溶かして内炎板などを洗浄します
こんな感じの道具があれば、大体の箇所は掃除できます。
その他、新聞紙などを敷いて作業すると後片付けが楽です。
ガードの取り外し
まずは、ストーブ外側のガードを外していきます。
ガードは前後2分割のパーツで構成されています。
それぞれ4箇所にフックが付いていて、そのフックを本体にひっかけて止めてあります。
さらに2枚のガード同士は2箇所を細長い金具で止めてあります。
まずは2枚のガードを止めている金具を取り外します。
上下2箇所を止めてあるので、金具で止めてあるフレーム2本を指で摘んで止め金具を取り外します。
これで前後のガードが分離します。
続いて本体支柱に引っ掛けてある左右のフックを一つずつずらして本体から外します。
前後それぞれのガードを取り外します。
本体表面を雑巾や綿棒を使って掃除します。
燃焼部分の掃除
続いて、本体上部を開けて、内部の掃除をしていきます。
「内炎板」も「しん外筒」もススやタールだらけで、これでは上手く燃焼してくれません。
内側に嵌っている「内炎板」を抜き取ります。
「しん外筒」は、左に回しながら本体から抜き取ります。
ススやタールで、かなり汚れています。
重曹を溶かした水につけて、タワシでゴシゴシ洗っていくと、こびり付いていた汚れがどんどん落ちていきます。
かなり汚れが落ちました。
内部部品を乾かしている内に、本体内部もしっかり掃除します。
細かい部分は綿棒を使うと掃除しやすいのでオススメです。
内部部品が乾いたら、本体に取り付けます。
「しん外筒」は右に回しながら取付けて、「内炎板」をはめ込みます。
しんの掃除
ブルーフレームは、灯油を吸った「しん」が燃えることで燃焼します。
「しん」の先端にカーボンが付着してくると、うまく火がつかなかったり、赤い火が出たり、臭いがしたりといった不具合が出ます。
この「しん」を掃除して整えてあげます。
きれいなブルーフレームが出なくなったり不完全燃焼で灯油臭い時は、燃焼部のホコリを掃除して「しん」のメンテナンスを行うと解決することが多いので、この部分の掃除は、まめに行います。
アラジンストーブに付属している青色の物体「しんクリーナー」を使って、「しん」を掃除していきます。
こちらが「しんクリーナー」
プラスティック製の丸い蓋のような形です。(ちなみに単品でも販売されています)
ダイヤルを回して「しん」を下げてから、中央の内炎板を抜き取ります。
内炎板を抜いた穴にクリーナーをカパッと被せます。
続いて、ダイヤルを回して「しん」を上げます。
クリーナーがほんの少し(わずかに)持ち上がるくらいまで「しん」を上げます。
クリーナーを右に回すと(クリーナーに矢印があります)カーボンが削り取られて、クリーナの上に出てきます。
削る時は、「しん」を出しすぎず、強く回さないように気をつけましょう。
カーボンが削れたら、指で「しん」を撫で付けて整えます。「しん」は尖った部分の無い、なめらかな状態にします。
落ちた削りカスを掃除して、内炎板をセットして完了です。
調整つまみ部分の掃除
しんの出方を調整する「調整つまみ」部分もカバーを取り外して掃除します。
カバーの両側についているネジを緩めてカバーを取り外します。
細かい部分なので綿棒やブラシを使って隙間まで掃除します。
終わったらカバーを元通りに付け直し、ネジで止めます。
ガードの取付け
本体上部を閉めて、ガードを取付けます。
ガードは、上下を間違えないように取付けます。
上記は説明書よりガードを上から見た図です。
ガードは、本体の2箇所の支柱部分をフックで挟み込むように取付けます。
台座部分に掃除中のホコリやカーボンが落ちてくるので、あらためて拭き掃除をしておきます。
以上で掃除完了。
点火してきれいなブルーフレームになるか確認
「しん」に点火して、炎の状態を確認します。
「しん」に3箇所ほど火をつけて、本体上部を閉めます。
炎が全体に回ったらダイヤル回して燃焼状態を調整します。
しっかり掃除したので、きれいなブルーフレームです。
冬支度はバッチリです。
アラジン ブルーフレームヒーターは長く使えるカワイイ子
アラジンストーブを掃除していると良く分かるのですが、とてもシンプルな構造をしています。
何十年も前の設計を大きく変えること無くシンプルに作られているから、扱いやすく修理もしやすい。
部品も手に入りやすいので、手入れしながらずっと長く使っていけます。
マッチやライターで火を付けるので電池も不要。
ストーブの「しん」を2、3シーズンに1度位交換するだけでOKです。
灯油を買いに行く面倒くささはありますが、そんなことは苦にならないくらい愛らしいデザインは
どんな場所や部屋にもマッチしてくれます。
天板は、やかんでお湯を沸かしたり、パン屋お餅を焼いたりと大活躍。
天板が汚れても、スポンジでこすれば大体落ちます。
これからも、こまめに掃除して大切に使っていきたいカワイイ子です。
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